長期休校期間中の家庭学習の秘策

通信教育

Z会や進研ゼミなどに代表される通信教育はいつの時代も学習熱心な生徒の味方であり続けましたし,これからもそれは変わらないでしょう.とにかく,定期的に送られてくる課題がペースメーカーとなり,規則正しい生活と自分のペースでできる自由さの双方を兼ね備えたメリットは特筆に値します.

かつては大学受験を目的とした高校生向けのものが多かったのですが,中学生向け,小学生向けと対象を拡大.近年は幼児向けのものまで充実してきました.逆に,大学生や広く社会人を対象とした目から鱗のカリキュラムまで多種多様なものが登場しています.いい時代になったものです.

このような多様性は今の時代を反映しているものと考えます.人々の価値観や考え方,生活様式や働き方が多様化するにつれ,通塾などの方式よりも,ある程度,自由度がある通信教育のほうが相性に合っていると感じる人が増えたからでしょう.

一方,グローバル化と絶え間なく変化を続ける社会にあって,限られた情報から自らの思考力を駆使して,本質をすばやく理解する必要があります.そしてそれを的確に伝え合う表現力,コミュニケーションスキルが求められるようになりました.そのトレーニング手段としても通信教育が注目されているのだと考えます.

幼児や小学生用では,親子のコミュニケーションも重要視されているのでしょうか.親子で課題に取り組む内容が多いです.学年が上がるにしたがって,子供の自立を促しつつ,最終的には子供自らが積極的に学習するスキルを修得していきます.

中学生,高校生用の講座では学習の主体は本人.受験対策も自分で戦略立案,教材選択,実践ができるように導かれています.

そして,大学生や社会人向けには現代社会の要請に特化した講座の数々.古くて新しい通信教育をぜひ,活用したいものです.