教材等
いわゆる参考書や問題集に相当するものとそうでないものがあります.
この教材等を使用する学習の良い点は,購入後,すぐに学習を開始できることです.学習スケジュールは完全に学習者が独断で決めることができるのも見逃すことのできない利点です.何を何日かけてやろうと自由.何回やろうと自由.すべては学習者自身に委ねられています.
一方,誰かがペースメーカーになってくれるわけでもありません.主体性を持って,積極的に取り組まないと,買ったのにやらずじまいになってしまう危険もあります.
小学生など,親御さんがペースメーカーとして支援することにより,上記のデメリットを解消することは可能です.子供の自主性の到達度に応じて,それとなく支援するのがコツです.まだまだ自分から勉強する習慣がないお子さんの場合は,親御さんもいっしょに勉強するという姿勢を見せるのがいいのかもしれません.忙しい大人にとっては大変だけど.
でも,一度,自主性が育ち始めれば,放っておいても自分から勉強してくれるようになります.時には大人のシナリオ通りに事が運ばないこともあるでしょうが,自分からやろうと思ったのに他の誘惑に負けてできなかったという失敗を体験させることも時には必要.それも貴重な経験です.
そして,いつしか,自分で教材を選択したり,自分で学習戦略を組み立てられるようになったらしめたものです.そのために,あえてこの方法を選択するだけの価値はあります.
教材には,教科書に準拠したワークの類と,特定の教科書に特化しない参考書や問題集,学校の授業から離れて著者のオリジナルな学習観から執筆されたものなどがあります.
学校で使っている教科書に準拠した教材が各種,発売されています.購入する場合は,教科書の出版社,学年などに注意し,間違ったものを購入しないようにしましょう.
特定の教科書書に特化しない参考書や問題集の場合,注意すべきことは難易度に大きな開きがあることです.重要で基礎となることだけをしっかりと習得させることを目的としたものもあれば,難関校の受験用のものまであります.学習目的と学習者のレベルに合ったものを選ぶ必要があります.
その他の著者のオリジナルが学習観から執筆された書物はこの際,特におすすめです.なぜなら,通常の学校の授業がどんどん進んでいくときには,このような書物を楽しむ余裕はなかなかないものです.教科書や指導要領が数年ごとに改訂される中,数々の改訂にもびくともしない良書があるのです.おいおい,紹介していきますので,興味があれば味読してもらいたいものです.